iCDを軸にした人財マネジメント構築へ向けて
タスクが社員個別サポートの指標

玉光 様 上信 様 繁本 様

会社のご紹介
 株式会社ダイテック様は、マニュアル制作、コンサルティング・研修、多言語対応、システム開発、動画制作などを手掛けるコミュニケーション設計会社です。伝えたい情報を効果的に届ける支援をされているソリューション事業者です。

株式会社ダイテック
設立:1987年5月1日
従業員数:180名(2025年3月現在)
事業内容:事業内容: マニュアル制作 / コンサルティング・研修 / 多言語制作 / システム開発 / 動画制作 / DSS / 自動車分野 / 産業機械分野 / 電子・電気・OA機器分野 / 保守サービスサポート分野

URL:https://www.daitecjp.com/

取り組みについてお伺いさせてください

 弊社は、主に製造業向けのマニュアル制作や業務改善コンサルティングを事業の主体にしているソリューション事業者です。私たちは、このような事業に関わる社員の人財育成・評価・組織マネジメントの基盤を整える取り組みを担う人事部門のメンバーです。技術革新とお客様のニーズの変化に対応するため、社内研修の企画と実施、社員の個別面談等で、社員の成長をサポートしています。

 

iCDをご導入いただいたキッカケを教えてください

 弊社では、全社標準の研修を実施した後、個人向けの育成をどのように進めるべきか方法を模索していました。次のステージに進むためには、誰にどのような研修が必要なのかを明確にする必要がありました。また、当時は、スキルを軸に社員の能力分析をしていましたが、実際に行っている業務との関係性がしっくりこず、これもどのように進めるべきか打開策が見いだせずにいました。さらに、管理面でも、評価制度の運用面において、エクセルでの管理が煩雑で、効果的な運用が難しい状況でした。そんな中、研修管理の延長線上で、評価制度でも活用できるツールを探していた際にiCDに出逢いました。当初はIT企業向けの仕組みだと思い、マニュアル制作を主体としている弊社では活用が難しいと感じましたが、弊社業務の独自タスクを作り、そのタスクを軸にすればスキルでの評価問題も解消できて弊社の運用にフィットすると気付き、チャレンジを決断しました。

 

 

代表取締役 社長 繁本 明彦 様

iCDをどのように活用されていますでしょうか

人事・総務部 執行役員 玉光 正則 様

 iCDは単なる育成ツールとしてだけでなく、評価や組織マネジメントの観点からも活用を試みています。タスクを軸にすることで、会社全体のテーマを包含しながら運用できる点に、iCDの魅力を感じています。その観点から、研修だけでなく、個々の社員が自身の成長目標を明確にし、それに沿った支援を提供できるよう環境を整えています。現時点では、全社業務の定義と発揮能力の可視化まで進んでいます。自社独自のタスクを定義し、全社員にレベル診断をしてもらっています。各種情報は社内で公開しており、運用の透明性と情報共有に力を入れています。タスク自体が完全オリジナルで、自分たちの言葉で記述されているため、違和感がない診断を実施できています。

 

取り組みがスムーズに進められているポイントを教えてください。

 意識的に取り組んだことは「丁寧な説明」と「段階的な浸透」です。社内の取り組み内容を透明化し、説明会を実施した後に、動画や社内ポータルサイトを活用して全社員が同じ情報にアクセスできる環境を整えています。また、事前の根回しを重視し、経営層・管理職・現場社員を巻き込むことで、反対意見があるかもしれないことを前提の上で意見交換を行うことで、組織全体で前進することができました。
 診断の展開では、自社で作成したタスクは、自分たちの言葉でできているので、内容に違和感がなく、また、優先度の高いタスクから段階的に導入し、社員の負担を軽減しながら浸透させることで、スムーズに進められたと思っています。
 iCDの活用で、弊社が本当にやりたかったことに繋がった感覚があります。これをやれば絶対会社がよくなる!社員のためになる!と思い、鳥肌がたちました。

人事・総務部 シニアマネージャー 上信 環 様 

iCDをご導入されて変化したことはどのようなことでしょうか

自動車事業部 執行役員 可西 昭彦 様

 これまで研修が育成の中心でしたが、iCDの導入により、まず人事制度や人事評価の仕組みを強化することに重点を置くことにしました。結果として、研修再構築の順番を後にずらすことで、より効果的な形で取り組みが実施できる環境が整いました。タスクベースでのアプローチが可能になったことで、育成と評価の連携が強まり、組織全体の成長戦略をより明確に描けるようになりました。また、社員一人ひとりが「自分ごと」として業務に向き合うようになったことも大きな変化でした。業務の標準化が進み、組織全体の意識がまとまることで、人事総務にはより細かい内容での質問がくるようになりました。iCDが共通言語的な位置付けになったのだと思います。特にリーダー、組織責任者の意識がワンランク上がり、理解が深まったことを実感しています。

今後の展望についてお聞かせいただけますでしょうか

 今後は、iCDをさらに活用し、人事制度や評価の仕組みをより精緻化していきたいと考えています。個々の社員の成長を支援するために、研修と評価を連携させた体系的な人財育成を推進し、組織全体のレベルアップをさらに強化したいと思っています。具体的には、iCDを役割等級と連動させ、評価の客観指標にしたいと考えています。そうすることで、社員にとっては、何ができるようになったら役割等級がアップするのかが明確になり、よりモチベーションが高まると共に、サポートする側も具体的な指導ができるようになると考えています。iCDを軸に考えていると、あれもこれも、もっとできそう!と嬉しい気づきをたくさん頂けます。実際、たくさんの副産物がありました。登山に例えるならば、麓での景色と山頂での景色では見えるものが異なります。今は、一つ山を登りきった感覚で、見える景色が変わりました。今後は、この山もあの山もiCDを活用して、もっと登っていきたいと考えています。iCDとの出逢いに本当に感謝しています。