iCD導入でエンジニアと事業の成長を実現
人財育成と評価で活用

小島 様 高石 様

会社のご紹介
 株式会社アクセスネット様は、D X推進支援をはじめデータ利活用分野における分析、開発、基盤技術分野において様々な要素技術を駆使して、高品質で信頼性の高いトータルソリューションサービスを構築・提供しています。また、新卒新入社員研修をはじめとしたIT技術研修を中心に、キャリアコンサルティングや個社カスタマイズ研修の実施、Pi FORCEを活用した人財育成・企業成長の支援サービスを展開しています。

株式会社アクセスネット
設立:1990年12月25日
従業員数:128名(2025年1月現在)
事業内容:事業内容: ソリューション事業 / 人財開発事業 / 北海道アクセスラボ

URL:https://www.access-net.co.jp/

取り組みについてお伺いさせてください

 エンジニアリングサービスを中心に事業を展開していましたが、ITエンジニアをレベルアップさせるために社内向けに始めた研修がきっかけで研修サービスを提供するようになり、今では人財開発事業として幅広くご提供しています。社員の技術力アップと、人財開発事業でiCDを活用しています。

 

iCDをご導入いただいたキッカケを教えてください

 エンジニアリングサービスはITエンジニアのスキルアップを常にしていないとお客様の要求に応えられないため、社内向け研修に力を入れ始めた頃がキッカケの入り口でした。


 時代の変化とともに技術分野のニーズも変わるため、体系的に指標になるものを探していました。そこで、アドバイスを頂きにIPAさんを訪ねました。


 その際にiCDの紹介を受けて、これが求めている指標だと感じたのがキッカケでした。

 

 

代表取締役 高石 和生 様

iCDをどのように活用されていますでしょうか

 iCDを知ってから導入までは、ワークショップに参加し、1年くらいかかりました。エンジニアリングサービスで主流であるスキルシートだけではITエンジニアの能力は判断できないので、能力をタスクで可視化して、組織でも個人でも見えやすくしました。その結果、人事評価にも繋げることもでき、活用が進んでいます。


 iCDでの診断は随時行っており、その結果を用いて半期ごとに評価をしています。評価項目にiCDのレベルをUPさせるというものがあり、担当タスクを設定して、どのタスクがどれだけレベルアップしたのかを評価しています。また役割におけるタスクの習得率を昇格指標の一部としています。役割に紐づくタスクの50%以上がレベル3以上でないと昇格できないなどの運用をしています。

取り組みがスムーズに進められているポイントを教えてください。

 最初は、評価につなげずスタートしましたが、タスク診断をして何に役に立つのか、社員は腑に落ちない様子でした。そのため、iCDの導入に対して前向きになってもらえなかったのが最初の頃です。

 状況を打破するために自分事にしてもらうように、評価へ繋げたのがポイントでした。今、自分はどのタスクを伸ばすのかを考え、日々タスクについて意識してもらうことで、自分ごとに置き換えられるようになっていたようです。


 今では社員から役割を細分化した方がより有効活用できるのではないかなどの進言もでてくるようになりました。今まさにマネージャー陣が当社にとって適切な役割の粒度を検討しています。

人財開発室 マネージャー 小島 正義 様

iCDをご導入されて変化したことはどのようなことでしょうか

 2023年10月に人財開発室ができ、社内の研修を組み立てています。PM向け研修を企画するにあたって、現在PMのメンバはどういうことができるのかをiCDの診断結果で把握し、必要な研修要素をピンポイントで実施しています。その結果、エンジニアの強みがわかるだけではなく、会社全体の戦略として将来へ方針を決めることにも活用できるようになりました。スキルアップさせていく際に、本人にとって、今かかわっていることができるようになることが第一ですが、会社全体の中では、そのタスクは一部です。他の領域はどうなんだと、目が向く意識づけにも活用できています。上司、部門長が、タスクレベルアップ,スキルアップをサポートするときに、全体像がわかるようになりました。


 結果として、会社全体としての上昇志向へつながっています。
会社としても計画をタスクで出せるようになり、自分が実施していることの会社の中での位置付けもわかるようになりました。2018年の導入から6年が経っています。この間に、大きく成果が出てきています。社員の能力があがり、お客様の評価があがって、単価があがるサイクルができていて、また、SIerからの受注をユーザ企業からの受注に切り替えられるようになり、売上は2倍、営業利益は10倍になりました。

今後の展望についてお聞かせいただけますでしょうか

 

 iCDを導入したおかげで自社サービスが生まれました。Pi FORCEです。会社として初めての自社サービスです。使いやすく、活用しやすいものになりましたので、広くみなさまに利用頂きたいと思っています。Pi FORCEを進化させて、AIを活用して大量のタスクを早く正確に診断ができるようにするなどの研究開発を進めています。この概念は、すべての業種が実施すべきだと思っています。ITエンジニアだけではなく、すべての業種・企業へ展開できると思っていますので、ビジネス面の可能性も大きい取り組みであると考えています。


 また、企業だけではなく学校でのiCDの活用も検討しています。どのタスクがどれくらいできたら就職しようとしている企業へフィットするのかなど、学校でのiCD活用を実現したいと考えています。

※ 十分な距離を開けて取材をさせて頂いております。