iCDを経営層と社員を繋ぐ共通言語として
社員の自己成長を後押しするスキルカルテ
会社のご紹介
公共、物流、製造業分野を中心としたお客様へのシステムインテグレーションを担われている独立系SIer様です。CMC Way「楽しく仕事をしよう。人生を愉快に生きよう。」を掲げられ、名古屋、東京、滋賀、松江の開発拠点で活躍されている企業様です。
株式会社CMC Solutions
設立:2006年10月
従業員数:114名(2022年10月現在)
事業内容:コシステムインテグレーションサービス、スペシャリストサービス、コンサルテーションサービス
取り組みについてお伺いさせてください
私たち管理グループは、主に総務、人事、経理系業務を担っており、これら業務大半はCMCグループのシェアードサービスにより、効率化を図っています。その中でも採用、人事、人財育成については、シェアードサービスによる対応が難しい領域でもあるため、自社にてiCDを活用した人財育成、人事評価のモデルを運用活用しています。
iCDをご導入いただいたキッカケを教えてください
2007年頃からITSSを導入しており、社員のスキル評価を実施していました。当時、スキル評価が高いにも関わらず業務成果があまりでていない社員がおり、必ずしもスキル評価が仕事の結果に結びついていないと感じていました。この問題をなんとかできないかと考えていたとき、iCDの話を聞きました。
2014年にiCDのワークショップの話があり早速参加させて頂きました。参加したところ、仕事での能力発揮具合をiCDならはかれることがわかり、すぐに導入しました。翌2015年10月には社内へ展開しました。
iCDをどのように活用されていますでしょうか
人事評価をする上での能力基準、業績基準をiCDでまかなっていくことがひとつの狙いです。等級や職制などにはレイヤーがあり、それぞれの領域において求めるiCDのタスクレベルを設定しています。社員にタスク診断を実施してもらい、現状の業務遂行能力の可視化を進めています。
さらには、iCDタスク診断の結果を元に、求めるレベルに足りていない部分の教育へつなげ、経営視点から求められる人財育成に活用しています。iCDは、現状把握だけではなく、将来のあるべき人財像も可視化できため、強化すべき人財領域の明確化ができました。また、これらにより社員との人財育成プランの共有もできるようになりました。
取り組みがスムーズに進められているポイントを教えてください。
当社はiCDを導入して8年目に入っています。同じような診断結果になってしまう領域もありますが、診断結果を表とグラフで表した「スキルカルテ」を各自が確認できるようになっており、自身のタスク遂行レベルの状況や、不足しているスキルが客観的に把握できます。これらにより、各自で目標設定が的確にでき、達成レベルも明確にすることができ、社員のモチベーションアップに繋がっています。
また、診断を繰り返す中で、自己の成長を実感してもらうため、評価レベルの細分化を図り、8段階での評価を実施しています。詳細な段階があることで、毎年の成長をより実感しやすく工夫をしています。
iCDをご導入されて変化したことはどのようなことでしょうか
社員同士でのスキルアップに関するコミュニケーションが増えていると思います。「スキルカルテ」を元に「今期はこれにチャレンジしていこう」という会話が生まれています。
これは、人財像が明確になったことにより、目指すべく姿の目標を具体的に認識できるようになったからだと思います。自分自身のタスクやスキルについて可視化でき、レベルという形で目標を具体化できるようになったため、目標達成へ向けて、研修への参加や資格取得へ取り組む活動も活発になってきました。
今後の展望についてお聞かせいただけますでしょうか
導入してだいぶ時間が経っています。当初のタスク内容に対して世の中の技術領域も変化しています。システム開発における一般的なIT分野のタスク項目だけではなく、私たちの主な業務領域、例えば、公共、物流、製造分野において、より業務領域に特化したタスクを作り、それぞれの業務分野での専門性を高める取り組みを計画しています。また、世の中の技術トレンドも益々変化が激しい状況ですので、データサイエンス領域や、データの利活用、さらには、DX人財に代表されるビジネスディレクターやコーディネータの領域のタスクを明確にし、さらに社員の専門性を高められる環境を作っていく予定です。
※ 十分な距離を開けて取材をさせて頂いております。