納得性のある人事考課をiCDで実現することを目指して
社員が成長を実感できる仕組みづくり

小屋 晋吾 様 堤 秀樹 様 高須 庸仁 様

会社のご紹介
名古屋・静岡・大阪・金沢に拠点を置き、地域社会の発展に貢献されているSIer様です。製造業のお客様向けのソリューション(生産管理、3次元CAD/CAE)、医療ソリューション、公共(自治体向け)システム開発、一般企業向けの業務システム開発を手掛けられています。

ニュートラル株式会社
設立:2000年3月
従業員数:375名(2022年4月現在)
事業内容:システム開発、データエンジニアリング、研修事業

URL:https://www.neut.co.jp/

取り組みについてお伺いさせてください

 当社はオープンストリームホールディングスのグループ企業として、システム開発を中心にサービスを提供している会社です。多くのITエンジニアが在籍しています。ITエンジニアの技術能力を可視化し、グループ全体として、今後の人材戦略をより詳細に立案していくことを進めています。当社では、業務推進本部が中心となり、社内へiCDを活用したITエンジニアの能力可視化を進めています。

 

iCDをご導入いただいたキッカケを教えてください

iCDを導入したのは2年前です。ホールディングス体制下でグループをあげてITエンジニアの能力可視化を進めることになりました。それまで弊社では、スキル管理を行なっていたのですが、数値化された詳細なものではなかったため、誰が何をどれくらいできるかまでは把握しにくい状況でした。

 グループ会社のオープンストリームがiCDを活用した人事評価モデルを導入しているとのことで、そのモデルを元に、弊社でもiCDを導入することになりました。以前はスキル管理だけでしたが、iCDのタスク診断をすることにより、数値的にITエンジニアの能力を可視化できるようになりました。

代表取締役社長 小屋晋吾 様

iCDをどのように活用されていますでしょうか

執行役員 業務推進本部 本部長 堤秀樹 様

ITエンジニアのタスクレベルの現状把握と、年間を通じた成長目標で活用しています。具体的には、5月に目標設定をして、2月に期末入力をしています。業務推進本部としては、タスクレベル診断結果を元に、人事評価のグレードに関連させるため、どのタスク群がどのレベルであるべきなど、指標の分析も実施しています。また、育成モデルに役立てるためのモデル作りも進めています。

 グループ全体では、各社のタスク診断結果を比較して、どの領域が得意で、どこがまだ足りていないのかなど、数値的に姿が見えてきました。ITエンジニアの能力可視化の第一歩が進められています。

取り組みがスムーズに進められているポイントを教えてください。

グループ会社のオープンストリームが既に導入していましたので、弊社での導入もかなりスムーズに進められたと思います。iCDの概念そのものも、タスクの内容についても、身近に詳しい方がいますので本当に助かりました。

 タスク整備では、独自タスクとして、データ分析や医療分野のパッケージ導入など、試行錯誤しながらの構築でしたが、お手本になるモデルがあったので、思いのほか準備がスムーズに済んだイメージです。

 導入後の社内展開では、可視化を最初の目的に進めていることを説明しました。エンジニアの皆さんには業務で忙しい中、診断ではかなり協力してもらっています。真の意味でのiCD浸透という視点ではまだまだこれからになりますが、良いスタートを切れたと思っています。

システムインテグレーション本部 事業推進部 教育グループ グループ長 高須 庸仁 様

iCDをご導入されて変化したことはどのようなことでしょうか

まだ導入して間もないこともあり、また、能力可視化での協力という段階でもありますので、大きな変化は感じていない状況です。

 ですが、分析している側としては、エンジニアの皆さんが現場の業務で関わっている仕事がどのような項目が多いのかを具体的に把握できました。ある領域の仕事に関わっているメンバーは、想定していたタスクとは異なる業務を多く実施している社員もいることが分かりました。

 社員目線ではまだまだですが、今後予定している運用で、iCDの効果が実感できるようになると思います。

今後の展望についてお聞かせいただけますでしょうか

 人事考課制度リニューアルへ向けて準備を開始しています。iCDのタスクレベルをグレードに連携させて、実施している業務をどのレベルでこなせると、どのグレードになるのか、社員ひとり一人の納得性が高まるようにiCDを活用していきたいと思っています。それから、教育環境にも反映させたいですね。現在は資格取得がひとつのKPIになっていますが、iCDのタスクレベルを元に、それぞれのタスクに対して効果的な教育環境を用意できるようにしたいと思っています。

※ 十分な距離を開けて取材をさせて頂いております。