☆第19回オフ会報告☆ 1/20「自治体のDX推進の現状 」

自治体のDX推進の現状について、参加者の皆さんで意見交換を行いました。

1月のオフ会、ご多忙の中、ご参加の皆様、ありがとうございます!初参加の方も多く、関心の高さを感じました。
今回は、横須賀市 経営企画部 ICT戦略専門官の松本 敏生様にご登壇を賜り、自治体のDX推進の現状についてお話いただきました。

参加者自己紹介の後、早速、松本様から自治体のおかれた状況について共有いただきました。人口減少や少子高齢化がもたらす地方自治体への影響、税収の減少や社会保障費の増加だけではなく、市の職員の減少によって生じる行政サービスの維持が課題となっている点は、これから日本の各地で起こりうるリスクとも言えるのではないかと感じました。そのような状況の中で、日本のIT戦略、また昨今の新型コロナウイルス対応で明確になった国、地方自治体のデジタル化の遅れ、不十分なシステム連携や紙中心の煩雑な手続きに代表される非効率なサービス、業務の課題解決策としてデジタル庁発足、IT基本法の見直しといった国と地方自治体のデジタル化の流れをお話くださいました。

また、自治体におけるDXとは何かについて、AIやRPAといったデジタル技術を活用したシステム化や効率化を図る単なるデジタル化ではなく、経営や事業、働き方の変革と価値を見出すこと、そしてそのためには総合的、抜本的な見直しが必要というお話を頂き、自治体におけるDXの究極の目的は「地方創生」であること、という点には参加者の皆さんも大いに納得されていました。民間企業も同様にDXという言葉だけが先行している中、変革やイノベーション、価値を見出すDXの在り方について多くの気づきを得ることができました。

DX推進面の課題では、総務省のアンケート結果と松本様ご自身が現場で感じている課題、その対策として実践されている具体的な取り組みとともに働き方改革で重要なポイントを解説くださいました。中でもハード面(仕組みや環境)を整えるだけではうまく行かず、ソフト面(ルール、意識や気づき)の変化を促す両輪の動きが重要というお話は、iCD導入、運用にも共通する点で、現状を変えていく、未来に向けて備える、変化を受容するための動きには欠かせないものだと改めて認識しました。

最後にご参加者からの質問に回答いただき、その後、懇親会でも質問や意見が止まらず、時間いっぱいまで盛り上がりました。ここまで地方自治体の現状やDX戦略についてお話を伺う機会もないため、参加者の皆様も非常に興味深く、課題感を共有できた有意義な時間だったようです。今回お話できなかったテーマについても別の機会で、と第2弾の企画を進めていければと思っております。

次回は、2022年2月16日(水)を予定です。改めてメルマガなどで案内差し上げますので、お楽しみに!

【第19回オフ会 開催概要】
開催日時 : 2022年1月20日(木)18:30~19:30
開催ツール: Zoom(オンラインで実施)


18:30~18:35 ご挨拶 オフ会運営部会 上原主査

18:35~18:45 参加者自己紹介

18:45~19:30 「自治体のDX推進の現状」
        <ご講演者>
         横須賀市 経営企画部 ICT戦略専門官 松本 敏生様

19:50~ 懇親会・意見交換

ご講演の様子